華厳の滝の見どころ
華厳の滝は栃木県日光市、奥日光の中禅寺湖から流れ出す水が一気に落下する落差97メートルの直瀑である。和歌山県の那智滝、茨城県の袋田の滝とともに「日本三名瀑」の一つに数えられ、日光を代表する景勝地として知られる。中禅寺湖畔に位置し、断崖を貫くエレベーターで滝壺近くの観瀑台まで降りられるため、長い登山道を歩かずに滝の全景を間近に望める点が大きな特徴である。
アクセスの要点は、公共交通と車のどちらでも比較的容易なことにある。公共交通の場合、東武日光駅・JR日光駅から東武バスの中禅寺温泉・湯元温泉方面に乗り、「中禅寺温泉」バス停で下車して徒歩約5分で到着する。車の場合は日光宇都宮道路の清滝ICから第二いろは坂(上り)を経由して中禅寺湖方面へ向かう。駐車は県営の華厳第一・第二駐車場(有料)を利用できる。駐車料金は改定されているため、栃木県の公式案内から現在の料金と空き状況を確認したい。駐車場から乗り場への徒歩時間は本サイトでは未確認で、エレベーターの待ち時間と施設内の移動時間も別途必要になる。エレベーターを利用する場合は、上の見学時間・料金・予約を確認してから向かいたい。無料の上部観瀑台からも滝を見ることはできる。
見どころとベストシーズンは季節ごとに表情が変わる点にある。5〜6月の新緑期は周囲の緑と白い滝の対比が鮮やかで、10月中旬〜下旬の紅葉期はいろは坂から中禅寺湖畔にかけて色づき、多くの観光客が訪れる。厳冬期の1〜2月には滝の一部が凍りつく氷瀑となり、静謐な景観が楽しめる。水源が中禅寺湖であるため、渇水期には水量が減ることがある一方、雪解けや降雨後には水量が増して迫力が増す。
注意点として、観瀑台自体は柵で囲まれ整備されているが、アクセス路のいろは坂は急カーブが連続し、冬季は路面凍結や積雪でスリップの危険があるため運転に注意したい。奥日光は標高約1,300メートルと高く、天候が急変しやすいうえ夏でも冷え込むため、防寒着や雨具を用意しておくと安心である。周辺一帯はツキノワグマの生息域でもあり、遊歩道を歩く際には配慮が必要となる。