見どころ・訪問記録
見どころ
釜淵の滝は、花巻市湯本の花巻温泉を流れる台川にある滝である。花巻観光協会と花巻市は、高さ8.5m、幅30mと案内している。丸く大きな岩盤の上を水が幾筋にも分かれて流れ、滝壺へ落ちるのが特徴だ。岩盤の中腹に見える穴、または伏せた炊飯釜に似た岩盤の形が名の由来と伝わる。
宮沢賢治の作品『台川』に登場する場所で、国指定名勝「イーハトーブの風景地」の一つでもある。落差だけで規模を測るより、横に広がる岩盤と、そこを分かれて流れる水筋を正面から見比べると、この滝らしい形を捉えやすい。観瀑は滝見台から行う。
ルートと時期を選ぶ理由
歩行時間は起点を分けて考えたい。花巻観光協会は、JR花巻駅からバスで約20分、「釜淵の滝入口」バス停下車後に徒歩約10分と案内する。また、花巻温泉から滝までの徒歩時間も約10分とされる。これらは公共交通または温泉施設側を起点とする時間であり、道路脇の駐車場からの所要時間ではない。
滝周辺の森林には一周約20分の遊歩道がある。滝だけを見て戻る移動時間とは別に、周回するならその時間を予定に加える。紅葉の見頃は公式案内で10月下旬から11月上旬とされる。秋に訪れる場合は、日没時刻と冷え込みを踏まえ、明るいうちに周回を終えられる計画にしたい。
現地で気をつけたいこと
遊歩道は渓流沿いに続くため、雨後や積雪・凍結時には濡れた路面や橋周辺で足元が不安定になり得る。滑りにくい靴を選び、増水しているときは川際や滝壺へ近づかない。滝見台・滝見橋では撮影時にも柵の外へ出たり、身を乗り出したりしないことが基本となる。
花巻市は市内でツキノワグマの目撃件数が増えているとして注意を呼びかけている。出発前に市の出没情報を確認し、熊鈴を携行する。花巻温泉の過去の案内には遊歩道の熊よけベルも紹介されているが、現在の設置・利用状況は現地で確認する。ひとりで早朝や夕方に歩くことは避け、目撃情報や通行規制が出ている場合は観瀑を見合わせたい。