那智の滝の見どころ
那智の滝は和歌山県那智勝浦町にある滝で、一段の落差としては133mと日本一を誇る直瀑である。飛瀧神社のご神体そのものとして古くから信仰を集め、熊野那智大社・青岸渡寺とともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産に含まれる。周囲の原生林を背に、切り立った岩壁を一直線に落下する姿は遠くからでも見通せる。
アクセスの起点はJR紀勢本線・紀伊勝浦駅。ここから熊野御坊南海バスに乗り「那智の滝前」または「那智山」で下車すると滝はほど近い。車の場合は紀勢自動車道・那智勝浦ICから県道を進む。滝前周辺には土産物店などの有料駐車場があるが、熊野那智大社側の駐車場を使う場合は神社防災道路の通行料800円が別途必要になる点に注意したい。無料の大門坂駐車場から熊野古道「大門坂」を歩いて向かうルートもあり、こちらは片道およそ35分の道のりとなる。
見どころは、飛瀧神社の鳥居をくぐって石段を下った先にある滝前からの眺め。さらに近づける「御瀧拝所舞台」からは滝壺近くまで進め、立ち上る水しぶきを間近に浴びられる(拝観料が必要)。水量は梅雨から夏にかけて多く、降雨後は迫力が一段と増す。秋は空気が澄んで周辺の古道歩きと合わせやすい。年間を通して水が涸れにくく、冬季の閉鎖もない。
注意点として、拝所へ続く石段は雨や飛沫で濡れて滑りやすいため、滑りにくい靴を履き手すりを使って昇降したい。増水時は滝壺周辺の水量と飛沫が強まるので無理に近づかないこと。夏場は石段の昇降で体力を使うため、飲料水を携行し熱中症に備えたい。参道は参拝者も多く、譲り合って歩くことを心がけたい。