見どころ・訪問記録
概要
羽衣の滝は、大雪山系の東側に刻まれた渓谷「天人峡」を代表する名瀑で、落差は約270m。7段になって岩壁を流れ落ちる姿は北海道最大級の規模を誇り、日本の滝百選にも選ばれている。国内でも有数の落差として知られ、大雪山国立公園の自然が生んだ豪快なスケールが見どころとなる。源流を大雪山系にもつため水量は比較的安定しており、融雪期には水勢が増す。
アクセスの要点
拠点となるのは天人峡温泉。旭川空港から車で約40分、旭川市街からは約1時間、美瑛方面からも約40分ほどで、いずれも車移動が前提となる。かつての路線バスは廃止されており、公共交通機関での直接アクセスはできない。温泉街には無料の公共駐車場が整備されている。滝を正面から望む「滝見台」へは、駐車場向かいから軽登山コースに入り、「三十三曲り」と呼ばれる急な九十九折りを登る。標高約850mの台地に出た後、緩やかな針葉樹林帯を進むと滝見台に到達し、晴れた日には滝の奥に旭岳を望むこともできる。
見どころとベストシーズン
7段に分かれて落ちる白い流身と、周囲の柱状節理の岩壁が織りなす景観が最大の見どころ。新緑に包まれる6月頃から、紅葉が渓谷を彩る9月下旬〜10月上旬にかけてが特に美しい。遊歩道は例年5月中旬頃に開通し、11月頃まで通行できるが、開通・閉鎖の時期は積雪や安全確認の状況によって前後する。訪問前に東川町の観光情報で最新の開通状況を確認しておきたい。
注意点
遊歩道沿いの斜面は崖崩れ・落石・雪崩の危険があり、過去には崩落によって長期にわたり通行止めとなった経緯がある。冬季は雪崩の恐れから遊歩道が閉鎖されるため、閉鎖期間の立ち入りは避けること。一帯はヒグマの生息域であり、熊鈴などの対策は必須。滝見台へ向かう三十三曲りは狭く急な坂が続くため、歩きやすい靴と体力に応じた無理のない行程を心がけたい。天候の急変に備え、防寒具や雨具、飲料水も携行しておくと安心である。