払沢の滝の見どころ
払沢の滝(ほっさわのたき)は、東京都西多摩郡檜原村にある「日本の滝百選」選出の滝である。都心から日帰りで訪れられる関東近郊の名瀑として知られ、北秋川の支流セト沢にかかる。全体は4段からなり、合計落差はおよそ60mとされるが、遊歩道の終点から実際に見えるのは最下段で、その落差は情報源により約23.3mから26m程度と幅がある。滝壺には大蛇が棲んでいたという伝説が残り、厳寒期には結氷して氷瀑となることでも有名で、檜原村では最大結氷日を予想する「氷瀑クイズ」も行われている。
アクセスは公共交通・車のどちらも比較的容易だ。公共交通ではJR武蔵五日市駅から西東京バスの数馬・藤倉方面行きに乗り、「払沢の滝入口」バス停で下車する。所要はおよそ22〜25分で、そこから遊歩道を徒歩約15分歩くと滝前に着く。車の場合は圏央道あきる野ICから檜原街道を経由し、「払沢の滝入口」の無料駐車場(普通車約28台)を利用する。ただし夏まつりの期間中は関係者用となり一般利用ができなくなるため、時期には注意したい。遊歩道はゆるやかな登り下りで、ウッドチップが敷かれ歩きやすく、案内板もあるため初訪でも迷いにくい。
見どころは季節ごとに表情を変える点にある。5〜6月の新緑、11月の紅葉が特に美しく、深山幽谷の趣を味わえる。冬は氷瀑が最大の魅力で、数日にわたり寒波が居座り-5℃以下の日が続くと凍結に向かうとされるが、結氷の時期や程度は年によって大きく異なる。滝前まで整備されているため、体力に自信がない人でも無理なく往復できる難易度の低さも、関東近郊枠として訪れやすい理由だ。
注意点として、遊歩道は整備されているとはいえ、雨後や落葉期は路面が滑りやすくなる。沢沿いを歩くため増水時は接近を控えたい。冬季は地面そのものが凍結して転倒の危険が高まるため、防寒着に加えて滑り止めなどの装備を用意し、足元に十分注意すること。滝壺への立ち入りや無理な接近は避け、安全に配慮して楽しみたい。