見どころ・訪問記録
慈恩の滝(じおんのたき)は、大分県玖珠郡玖珠町と日田市天瀬町の境に位置する二段の滝である。上段約20m、下段約10m、合わせて約30mの落差を持ち、国道210号沿いという平地に近い場所にありながら、二段に分かれて落ちる水量豊かな姿を間近で見られる点が特徴だ。かつては滝の裏側へ回り込めることから「裏見の滝」の別名でも知られ、大蛇伝説も伝わる。夜間にはライトアップも行われる。
アクセスの要点
最大の魅力はアクセスの良さである。国道210号に面し、隣接する「道の駅 慈恩の滝くす」から徒歩約3分で滝の正面に着く。車の場合は大分自動車道・天瀬高塚ICから約30分。駐車場は滝側に約12台分が整備され、道の駅の駐車場も利用できるため、車での立ち寄りに向く。公共交通はJR久大本線・杉河内駅が最寄りだが普通列車のみで本数が少なく、路線バスも1日1本程度で実用性は低い。ただし久大本線の車窓からは滝が見え、特急「ゆふいんの森」は付近で徐行するため列車利用でも眺めることはできる。
見どころとベストシーズン
見どころは、上下二段で落ちる水の流れと、それを間近で見上げられる距離感である。新緑の初夏から夏にかけては周囲の緑と水しぶきが涼を感じさせ、梅雨明け後は水量が増して迫力が増す。夜間のライトアップ時は昼とは異なる幻想的な表情を見せる。滝壺付近まで遊歩道が整備されており、体力を問わず短時間で滝に近づけるため、ドライブや温泉巡りの途中に立ち寄る目的地として使いやすい。
注意点
遊歩道や滝周辺の岩は、水しぶきで常に濡れており滑りやすい。滑りにくい靴で歩き、増水・大雨のときは無理に近づかないこと。2020年7月の豪雨の影響で、かつて通れた滝裏(裏見)の通路は通行できなくなっている。柵やロープの外へ立ち入らず、最新の現地案内に従うこと。また国道沿いで駐車場の出入りが多いため、車の往来にも注意したい。